1歳半検診の歯科相談の時間。

「自分が虫歯で怖い思いをしているので、自分の虫歯菌が娘に移っていて、
娘も痛い思いをするんじゃないかと思うと怖くて…」

と思い切って相談してみました。
「虫歯菌は移ってるでしょうね!
どんなに気をつけていても、
一緒に暮らしてる限り、完全に避けるのは難しいです」
と言われ思わずショックを受ける私。

例えば、大人がくしゃみをした後、その半径2メートルくらいにあったおもちゃなどを、
20分以内になめてしまった場合でも感染するそう。
確かにそれだけ菌が強いと、結構気をつけていても口の中に全くいないというのは難しいかも…
と思いました。

衛生士さんは
「でもその菌が直接トンテンカンやってるわけじゃないのよ!
仕組みを知ればそんなに怖くないから大丈夫!」
と教えてくれました。

そのメカニズムや、そこから考えられる虫歯予防の方法。
当たり前のことなのかもしれませんが、夫に話してみたら夫も知らなかったので、他にも知らない人がいるかも…と思いまとめてみました。
子どもの虫歯予防に関して、何をすればいいのか、どこまでやればいいのかなど考えている人の参考になれば幸いです。
※私本人には医学的な専門知識などはなく、あくまでもらったアドバイスを、自分なりに噛み砕いてまとめた記事です。

悪さをしているのは菌ではなく「菌のフン」

幼い頃に聞いた「虫歯建設株式会社」のイメージか、虫歯とは、
「虫歯菌が歯に悪さをし、その歯が虫歯になる。」
というイメージがありました。

話を聞く前に想像していた、せっせと歯を痛めつける虫歯菌たちのイメージ

しかし実際は

「虫歯菌が歯についた『エサ』を食べ、
『フン』をし、そのフンが歯を溶かして
虫歯になる。」

というメカニズムだそう。

話を聞いた後の虫歯菌のイメージ。悪気があるわけではなく、思ったより原始的な生活なのかも…

もちろんもっと詳しく掘り下げれば、虫歯の種類や詳細な経緯があるらしいのですが、
わかりやすく説明するとそういうことらしいです。
つまり

「虫歯菌がいたとしても、『エサとフン』さえ除去できれば大丈夫!」

ということでした。
虫歯菌が口の中にいる時点でアウト!と思っていた私にとっては目から鱗でした。

虫歯予防は「菌のフンと、それらよる影響をどうするか」にかかっている

上記のメカニズムを踏まえると、自然と虫歯予防の方法が浮かび上がります。

1.歯を溶かしにくいフンにする=砂糖類を食べすぎない

人間が食べ物によって排泄物の状態が変わるのと同じように、
虫歯のフンもどんなエサを食べるかによって「溶かす力」が変わってくるそう。
特に「砂糖」は溶かす力がより強力になります。
「甘いものを食べると虫歯になる」というのは、「甘いものを食べると(その残った汚れをエサにした虫歯菌がフンをして、歯を溶かして)虫歯になる」ということだったんだと腑に落ちました。
ジュースや甘いものをある程度制限することも、フンが歯を溶かす力や、溶かす回数を減らし、虫歯予防に繋がります。

2.フンを取り除く=歯磨きをしっかりする

フンが歯に付着したままだとどんどん歯を溶かして行きます。
また、虫歯菌にエサを与えないためにも、食べかすの除去もしっかりしないといけません。
フンや食べカスがたまりやすい場所はある程度決まっているので、そのポイントを抑えて、適切な硬さのブラシを使い、適切な頻度で歯磨きを行えば虫歯はしっかり予防できるそう。

ちなみに裏側から虫歯になることはほとんどないそう。
仕上げ磨きを短時間で終わらせるためのポイントとして「自分で磨けるようになるまで裏側は磨かなくてもいい」というアドバイスももらいました。

3.溶けてきた歯を再度丈夫にする=再石灰化

よくCMなどできく「再石灰化」はこれか!とやっと理解できました。
フンによって溶けてしまう歯ですが、唾液の成分で自分でしっかりと回復しているそう。
この部分説明がわかりにくかったので、後日検索したところこのサイトが分かり易かったです。
外部リンク|再石灰化 | APAGARD

4.唾液による除去を促す=食べない時間の確保

唾液の働きによって、歯は解けた部分を復活させようとしたり、口の中に残った汚れをふやかしたりします。
その働きに追いつかない勢いで食べ物を口に入れてしまうと、せっかくの自然治癒力が損なわれてしまうそう。
しっかりと「食べない時間」を確保するためにも、おやつやご飯の時間ははっきり決めるべきだ言われました。
「食べない時間」はだいたい2時間ぐらいを目安にするといいそうです。

自分の歯科習慣についても見直せた

私自身は、半年ほど前に親知らずが虫歯でボロボロになり、抜歯した経験があります。
関連記事|産後1年 親知らずがボロボロになって抜歯した話
虫歯も高校生の頃からあり、奥歯にはつめ銀歯があります。
虫歯菌がいるので、これからもまた虫歯と付き合って行くんだろうな..と思っていました。
今回「虫歯菌がいても、適切なケアをすれば虫歯にはならない」ということを知り、自分の歯科習慣も見直すことにしました。

離乳食の時などもそうだったのですが、子育てをしていると自分の生活や健康のあり方を見直す機会にもなります。
娘の自己主張も強くなってきて、忙しい日々になりそうですが、家族みんなで健康体をキープしていきたいです。

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